西尾市・海が見える小京都の挑戦  -2025年2月

■ プロジェクト概要
愛知県西尾市は、三河湾に面する自然と文化が調和したまち。この地域で、行政・企業・大学・地域団体が連携し、環境と教育を軸に地域の未来を創る
「西尾未来共創プロジェクト」が始動しました。
当社は、新規事業開発コンサルティングとして参画し、環境教育×SDGs×地域振興を結ぶ共創モデルの構築を支援しました。

■ 背景と課題
西尾市では、少子高齢化や漁業就業者の減少により、地域産業の衰退が課題となっていた。
また、沿岸部・東幡豆地区では、特産のあさり漁が最盛期の3%まで減少。
温暖化や海洋環境の変化により漁業が縮小する一方で、「トンボロ干潟」など貴重な自然資源が残されています。
地域再生のカギは、環境保全と人づくりを両立させる仕組みづくりでした。

■ 地域資源の再評価とフィールドワーク
プロジェクトの起点は、(株)イナテックサービス代表・稲垣麻衣氏による「あさり復活プロジェクト」
この事業では、漁獲資源の回復だけでなく、障害児を含む子どもたちの参加を促「五感を刺激する環境教育事業」を通じて、海の豊かさを守りながら地域活性化を実現することを目指しました。
学生・企業・行政関係者が連携し、ビーチクリーン活動や漁業者へのヒアリングなどのShort Field Workを実施。
現場の声をもとに、課題と地域資源の可能性を多面的に把握しました。

新規事業構想の共創

  • 障害児を含む子どもたちが海に触れ、潮の香り・砂の感触・海の音を感じながら学ぶ体験型プログラム。「海の豊かさを守る」というSDGsの理念を実践的に体感します。
  • 「そのゴミ、本当にゴミ?」をテーマとしたアップサイクル教育事業を立案。中央大学の学生チームと連携し、現地調査の成果をもとに海浜地域のゴミを素材にアート作品を制作し、子どもたちを中心にアート×環境教育を展開する構想を提案しました。この取り組みは、単なる廃棄物処理の発想を超え、地域資源を創造的に再利用する新しい価値共創モデルとして位置づけられました。

行政・地域連携の形成支援
西尾市役所、東幡豆漁業協同組合、地域のキープレイヤーを巻き込みながら、官民学民の連携体制を構築。 提案内容は市のシティプロモーション施策として正式に受理され、環境教育・地域振興・観光促進を結ぶ新たな展開へとつながりました。

成果と今後

  • 「あさり復活×五感教育」による地域教育モデルを確立
  • 環境教育とアートを融合した地域イベントを企画化
  • 前島・干潟を活用した新たな観光・教育資源を提案
  • 本プロジェクトは、地域資源の再生、環境教育の推進、産業振興の三位一体による地域共創型ビジネス開発モデルとして、
    他地域への展開も視野に入れた持続的活動へと発展しています。